おとーちゃんの育休もそろそろ終わりに近づいて参りました.
自宅での生活も落ち着いてきて,あっくんの調子がいいうちに,思い切って温泉旅行に行こうということで,計画を立ててきました.
赤ちゃんを旅行に連れて行くだけでもそれなりに制約が伴いますが,あっくんは心臓病なので+αの制約もあります.そのあたりを考慮してある宿を決めたので,まずはその経緯を述べておこうと思います.
我が家の要求
まずは,どんな要求が満たせたら嬉しいかをおかーちゃんが挙げてくれました.
- 赤ちゃん歓迎
- 部屋風呂がある(外の家族風呂ではなく部屋風呂)
- 一泊二食付きである(素泊まりはダメ)
- 部屋食あるいは個室食がある(バイキング,大型食堂はダメ)
- 寝室とリビングの間に仕切りがある(あるいは別室)
- あっくんが寝た後に大人でお話できるように
- 赤ちゃんグッズが借りられる
- 福岡県内 or 隣接している県(あっくんを乗せて車で行けるところ)
そして,これですねー.
- 宿泊部屋に酸素濃縮器の設置OK
この辺の話があるから,宿には一回電話で確認をする必要があります.ダメという宿があるのか分かりませんが,絶対確認はしないといけないので.ネットで安いプランを見つけたらポチるってのができないのが痛いですね笑.
まぁ,全部満たすのは難しいだろうとは思っていたので,要求項目の取捨選択をしながら,私達がいいと思える宿を見つけることが出来ました.
旅亭 松葉屋 に決定
ネットで色々探して,電話でも確認して,次の旅館にしました.
旅亭 松葉屋という温泉旅館です.場所は温泉の名地,別府です.
なぜココに?
色々と確認した結果,私達の要求のほとんどをクリアしたからです.満たさなかった項目は一項目のみです.
決めては寝室が別室であること
決めては,かなり難易度の高い下記項目が満たせたこと.
- 寝室とリビングの間に仕切りがある(あるいは別室)
メゾネットタイプの部屋があり,そこならこの要求が満たせそうだったのです ^^
この条件を満たす部屋がある宿って中々ないんですね.和洋室で二部屋というケースは結構あるのですが,仕切りがないというのがほとんどです.もちろん,寝室が別室だなんてお部屋を取ればお値段もそれ相応ですが,今回の旅行に関してはそこすらも目をつむることにしました.
なぜ別室にこだわった?
赤ちゃんの睡眠中に同室にいるというのは,すごく神経を使うもので,とても心休まるものではありません.自分たちが音を立ててはいけないし,いくら自分たちが注意しても周りの利用者が音を立てるところまではコントロールできません.起こされてリズムが乱れたらあっくんもかわいそうです.これは長期入院中に嫌というほど経験しましたので,今回ばかりはどうしても回避したかったんです.
せっかく家族水入らずで,一世一代の楽しい旅行にしたいと思っているのに,そんなことで旅行が心配になることすら避けたかったのです.あっくんが大変な手術を乗り越えたのはもちろん,おかーちゃんもいっぱい頑張ってくれています.この旅行はその慰労会も兼ねているので,余計な心配要因は極力排除したかったんです.
だから,寝室が別室である条件は,私達にとっては外せない必須要件となりました.
もちろん,あっくんが起きてしまったら駆けつけられるようにドアを少し開けておくつもりでした ^^ (実際,一度呼ばれました笑)
赤ちゃんもOK
電話で子供が小さいことを伝えても,歓迎していただける雰囲気でしたので,これもOKです.
酸素濃縮器もOK
子供が心臓病であることを伝え,宿泊部屋に酸素濃縮器を置かせてもらえないかと尋ねたら,快諾していただきました.
これであっくんの心臓についても安心です.
それ以外もほぼOK
部屋風呂あり,部屋食は無いけど個室で食事可です.ここまで満たしている宿はそうそうありませんでした.
赤ちゃんグッズ貸与だけは満たさない
唯一クリアしなかった項目は下記一項目です.
- 赤ちゃんグッズが借りられる
つまり,赤ちゃん用の椅子とか,カートとか,哺乳瓶洗浄グッズとか,その辺の貸出は無かったということです.これについては,自分たちで持っていけばいいじゃんということで自己解決.移動は車ですしね.
それより,寝室別室こそ最重要項目なり!
その他の候補
その他検討した宿について一応記録しておきます.ここの記載した以外にも色々見たのですが,もうどれを見たのか思い出せないので笑,特に記憶に残っているものだけを載せておきます.
ゆわいの宿 竹乃井
別府温泉です.
ここは子連れ家族に優しい宿です.赤ちゃんグッズも借りられます.ただ,寝室を別室にすることができませんでした.コレにて断念です.
おかーちゃん的には,電話の対応があまり良くなかったという話も…
徳の宿 ふぶ庵
別府温泉です.
ここもメゾネットタイプのお部屋があって寝室が別室だったのですが,プランは食事無しの素泊まりのみ.
なんと,一泊二食付きという,旅館なら普通にありそうな要求が満たせなかったのです.コレにて見送りに.
別邸 はる樹
別府温泉です.
お部屋の雰囲気もとてもよく,複数部屋もあるのですが,寝室との仕切りがないという点で断念です.
山荘 無量塔
湯布院温泉です.
各部屋が互いに隣接しておらず,寝室はリビングと別室.もはや別荘みたいなもんです.
これはかなり惹かれました.
が,お値段のほうが,ちょっと….ここはかなりハイクラスな宿でした ^^;
いくらお金をできるだけ気にしないとはいっても,育休中の私めの身分で手出しできる金額などたかが知れております….コストとサービスのバランスを考えて,やむなく断念.
将来,あっくんがもっと大きくなって,私達の蓄えもしっかりしたときに行けたらいいな~なんて,妄想しています笑.
酸素濃縮器+ボンベの手配
宿が決まったら,今度は酸素濃縮器を宿に置かせてもらうための手続きを行います. この手続は今後あっくんが私達両親の実家に帰省するときにも必要な処理なので,今回はいい練習になりました.
ちなみにあっくんは,エア・ウォーターメディカルの酸素濃縮器を愛用しています.
必要事項の記入
この酸素濃縮器の説明時,あるいは納品時に受領するパンフレットの最終ページに記載されている「旅行サービス申込書」に,下記三つの必要事項を記入します.
主治医記入欄
外来の時に主治医に旅行に行きたい旨を伝え,必要事項を記入してもらいます.
この時,低流量か高流量か分からなかったので,業者の人に渡す時にあとお願いしますって形で渡しても大丈夫でした笑.
あっくんの酸素流入量は「1L/分」と少ないので,おそらく低流量だとは思いますが.
ご利用者記入欄
あっくんの情報と,同伴者の情報を記入します.
旅行内容
旅行期間や旅行先の情報を記入し,署名と捺印を行います.
業者への提出
上記項目を記入した上で,業者記入欄は空白のまま,業者に担当者に提出します.
普段ボンベの交換を担当している方にお渡しすればOKのようです.
注意
以上の手配をした後に,濃縮器の業者と宿泊先との間で,配達予定のタイミングについて調整をする必要があります.
それをして欲しいと業者の方に伝えたのですが,今回はその話が伝わっていなかったみたいです.
不安になっておかーちゃんが宿泊前日に宿へ連絡したら分かったことなので,利用者自身も一度確認をした方が吉かもしれません.
おわりに
と,こんな感じで,私達にとって最善と思われる宿が決まりました.
おかーちゃんの要求を聞いた時に,そんな宿あったらいいなーと思っていたのですが,良さげなのが見つかって本当に良かったです.二人で同時に探していたのですが,おかーちゃんが見つけてきました.さすが,母の力笑.
とにかく,宿が決まってからというもの,あっくんはもちろん,私達も体調を崩さないかと心配もしながら,ワクワクドキドキしておりました.それで,おとーちゃんの七夕の願いが温泉旅行だったのです笑.
さぁ,この温泉旅行の行く末はどうだったのか….それは,次回お話しようと思います ^^
あっくん:もう帽子もかぶりました!温泉に連れて行きたまえ!早く早く!
おとーちゃん:まだ予約しただけですからね.ちょっと気が早いですよ,お兄さんや ^^;