あっくん，宮城に行く！　その１：航空券手配～初日（飛行機デビュー）

この度休暇を取得して，家族三人で実家のある宮城県に帰省することにしました！

福岡からの移動なので，もちろん飛行機を使います．左心低形成症候群のあっくん，一歳二ヶ月にして飛行機デビューです！

今回は，その際の航空券の手配から，あっくんが飛行機デビューを果たし宮城に到着したところまでを記録に残します ^^

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航空券手配
あっくん，飛行機デビュー！
おわりに

航空券手配

今回はANAを利用させて頂きました．

障がい者専用の窓口

あっくんを飛行機に乗せるときには酸素ボンベを持ち込む必要があるので，事前に申請する必要があります．基本的には下記サイトに従って手続きを進めることになります．

www.ana.co.jp

・出典：酸素カニューレをつけた赤ちゃんのイラスト | かわいいフリー素材集いらすとや

今回の手配の流れ

私たちの場合は初めてで何をどうすれば良いのか良くわからなかったので，とりあえず次のような流れで手配をしました．

ANAに電話をして航空券を予約．この際にボンベのことを話して，前述のサイトの内容を教えてもらう．
ANAのホームページにログインして上記予約の航空券の支払いを行う．
申請書をダウンロードして，患者情報を自分で記入する．
酸素ボンベの仕様を事前申請する必要があるので，その申請書の記入と酸素の手配を酸素会社に依頼する．
酸素会社に上記の依頼をした際に，医師の診断書の依頼も病院にしてくれるとのことだったので，そちらの手配も一緒にお願いをする．
さらに，帰省先の実家に設置する酸素濃縮機と酸素ボンベも酸素会社を介して手配する．
上記手続きによって必要事項を埋めた書類をFAXでANAに送付する．

という形で手配を進めたら，無事に手続きが終わりました．

今回は初めてだったので，航空券の手配を電話で行いました．しかし次回以降，ここは最初からWEBで予約をしてから，障がい者デスクに電話をすれば大丈夫と思います．

注意点

特に注意すべきことが，医師の診断書の作成日は，フライトの二週間以内でなければならないという点です．

このタイミングにうまく合うように診断書を書いてもらうよう，酸素会社にはきちんと伝える必要があります．そこも含めて調整してもらえたので，とても助かりました．

また，書類の送付手段がFAXであり，かつその期限がフライトの一週間前までということ．診断書のタイミングを考慮すると，このタイミングが結構シビアです ^^; しかもFAXなんて我が家にはありません…．今回は，書類が揃ったタイミングなどがかなりギリギリになったこともあり，酸素業者にまとめてANAに送付してもらうよう手配することで，期限を守ることができました．（書類が早い段階で揃っていたら，自分でコンビニに行ってFAXするつもりではありましたが．）

・出典：ファックス・ファクシミリのイラスト | かわいいフリー素材集いらすとや

かなり早い段階で手配を進めていたにも関わらず，期限直前でバタバタになりました^^; ですから，もしボンベを持ち込んで飛行機に乗る予定がある方は，できるだけ早く手続きを進めたほうが良いと思います．

なお，私たちが依頼している酸素会社は「エア・ウォーターメディカル」です．

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九州では「江藤酸素」，宮城では「日本メガケア」という会社に業務委託をしています．

あっくん，飛行機デビュー！

さぁ，色々な手続きを済ませた我々一家．果たして飛行機に乗れるのでしょうか．いささか不安な気持ちがありました ^^;

福岡空港へ

今回，福岡空港から仙台空港への直行便を手配しました．というわけで福岡空港へ．福岡空港はあっくんが生まれる前は度々利用していましたが，あっくんの病気のことがあったのでしばらく身動きが取れませんでした ^^; 今回は久々の利用＋あっくんの空港デビューです．

自宅から空港までの交通手段は車です．空港の駐車場に停めっぱなしにするつもりで行きました．宮城には5泊の予定で，その間ずっと停めておく予定で．

いやはや，舐めていました…．なんと，空港の駐車場は24時間で2400円．た，高い…．いやでも，時間的にも場所的にも，もう停めるしかなかった…．土地勘のない場所で，ボンベと大量の荷物を抱えて安くて近く空いている駐車場を探す余裕なんて無かった…．これは注意ですが，今回は利便性を優先することにしました．仕方がない ^^;

・出典：トランクを持って急ぐ人のイラスト | かわいいフリー素材集いらすとや

搭乗手続き

無事に空港に到着しました．何をどうすればよいか分からず，とりあえずANAの自動チェックイン機でチケットを発券しようと試みるも，失敗しました ^^; なんか，カウンターに問い合わせてね，というメッセージ付きで．

ふむどういうことかと，ANAのスタッフに尋ねたら「お手伝いが必要なお客様」窓口に誘導されました．どうやら，酸素ボンベの仕様を確認してからじゃないと発券ができないようで ^^;

あっくん：ほほぉ，わたくしはお手伝いが必要な人間だったのですなぁ．

おとーちゃん：そうみたいですね．あなたはそんな元気に見えて，実は障害者一級らしいですから ^^;

というわけで，こちらの窓口で酸素ボンベの確認をしました．今回は，大ボンベ１本を機内持ち込みとし，予備の小ボンベを預け入れにしました．

そして，搭乗手続きと手荷物預け手続きもこの窓口で済ませることができました．あっくんみたいに手のかかる小坊主がいる家族にとって，本当にありがたかったです．

あっくん：だーれが手のかかる坊主ですってー！？けしからんですな！

おとーちゃん：あなたですよ，あなた ^^;

ちなみにこのベビーカーは，保安検査場を通過後も使って良いとのことでした．

昼食

福岡空港は最近リニューアルされたようで，きれいなフードコートができていたので，そこで頂きました．リニューアルされてからは初めて来たので，変わりようにビックリしました！

あっくん：シャレオツなフードコートですな！

おとーちゃん：えぇ，全くその通りで．快適な空間 ^^

フライトまで少し時間があったので，家族で昼食をとりました．

あっくん：シャレオツな空間で食べるベビーフードは美味である！

おとーちゃん：それは何より ^^

私達両親もあっくんと一緒にモグモグしました ^^

おかーちゃんはローストビーフ丼，おとーちゃんはハンバーガーを．両方とも，めちゃんこ美味しかったです．

眠くなる薬を飲んでもらう

昼食を済ませて，あっくんにあるお薬を飲んでもらいました．その名も「ペリアクチン」．通常は，風邪薬として処方される薬らしいです．この薬には眠気の副作用があるので，飛行機で寝てもらうために処方してもらいました．タイミング的には，フライトの一時間前ほどです．

・参考：医療用医薬品 : ペリアクチン

心臓病のあっくんが慣れない飛行機で泣き止まなくなってしまっては心配でした．だから，町医者の先生に機内では寝てほしいのですが，何か良い薬を出してもらえないかという事情を説明したら，この薬を処方してもらいました．

「心血管障害のある患者」には慎重投与とありますが，先生はあっくんの病気のことも理解した上で処方して下さったので，あっくんの様態であれば大丈夫だと判断されたのでしょう．必ずしもすべての子供に適した方法ではないでしょうから，このような用途で薬を利用する場合は必ず医師からの診断と処方を受けて下さい．

保安検査場

さぁ，あっくんが保安検査場のゲートを通過します．おかーちゃんに抱っこしてもらいながら通過しました．

酸素ボンベを背負っていることを事前にスタッフに説明し，ゲートを通過します．ボンベでひっかかるので，まずは当然アウトです．その後，手持ち型の金属探知機で再度おかーちゃんをチェックしてもらい，無事に検査クリアです．

あと，ミルク用に用意しているお湯とお白湯の水筒や，パソコン，タブレット等の電子機器も全部荷物から出さなければならず，結構バタバタでした ^^;

搭乗ゲート

出発まで搭乗ゲートで待機です．あっくん，初めて飛行機を拝みます．

あっくん：あれが噂の飛行機ですか！わたくしも空を飛んでみたいものですなぁ．

おとーちゃん：お主はハイハイもできないでしょうが ^^; 飛ぶより前にまずは立てるようになってくださいな♪

そんなこんなで搭乗ゲート前で時間を潰します．事前に案内された際には，「小さなお子様をお連れで　かつ　お手伝いが必要なお客様」に分類されるので，一番最初に案内して頂けるとのことでしたが，飛行機の到着が遅れた関係から逆に一番最後に案内して頂くことで，スムーズに搭乗することができました．なるほど，そういうこともあるのか！