はじめに
先日入院することになってしまった妻の面会に行きました.
また思いつくままにツラツラと書いていきます.
2016/06/某日 (26週0日): 面会に行く
買い出し
さぁ,またドライブです.何を隠そうこの私,方向音痴でかつ運転が苦手です.妻の方がよっぽど車体感覚をつかんでいます.
だから片道2時間の運転なんて,私にとっては大冒険なのです.慣れてきましたとは言え,やっぱり怖い運転をする人が近くに来ると萎縮しちゃいます.煽らないでおくれ笑!!!
さぁ,病院に行く前にイオンモールに行き,ちょいと買い出しをします.妻の生活用品や,暇つぶしグッズを調達します.
妻は小説とクロスワードに目がないのです笑.ただ,妻は一気に物事を済ませちゃうタイプなので,クロスワード一冊じゃ足りないのではないかという一抹の不安がよぎっています.まぁ,まずは様子見で一冊だけです.どうせすぐやっちゃうんでしょ!笑
ねくら
その後夜まで居座る夫.看護師さんにウザがられていないか若干気にしつつ,妻は時折つぶやきながらクロスワードを,私は黙って本を読みます.
この光景,病院にいるから仕方なくこうしているというよりは,実は我が家にいるときと,さほど変わりはないのです.だから,私がここに来て,お互いが黙々と何かをしているこの時間は,すごく落ち着くのです.ねくらですかね笑.
当然,ちょいちょい病院の人が診察に来ます.私はソファーで寝っ転がって本を読んでいることが多いので,ノックの音に反応して素早く姿勢を正すよう努めていました.ところが,残念ながら私の貧弱な反射神経ならびに運動神経では,助産師さんを欺くことはできなかったようです.
「あ,旦那さん!いいですよー,寝っ転がってて!」
むむむ,やるな,ここの助産師さん.そう言われてしまっては致し方ない.一度正した姿勢をわざわざ崩し直し,引き続き醜態を晒しながら本を読むことにしました.それ以降,私は助産師さんを欺くことは断念しました.
心音
そんなねくらな私も,「心音」を聞きにくる診察が楽しみで,このときばかりはつい覗き込んでしまいます.
トーイツドプラ胎児診断装置 FD-390 ポータブルカウントドプラ
これは, 「ドップラー心音測定器」と呼ばれる装置のようです.「分娩監視装置」で心拍を観察した時と同様の原理で赤ちゃんの心拍を計測し,音声化します.これがテンポよくポンポン鳴るのが面白いのです.赤ちゃんの標準的な心拍数は140~150程度で,あっくんも起きていればこれをキープしてくれているようです.こんなにポンポン鳴っているのに,まさか心臓がちっちゃいなんてねー.分からないものですね.
それに,あっくんはおなかの中では特に元気なようで,いつも動き回っていてすぐ音が途切れてしまいます.「エコー」や「分娩監視装置」のときも,コロコロ動くから,いっつも先生や助産師さんを困らせてしまっています.
いいぞあっくん,やれやれ!と下らんことを考えながらその光景を見守っています.そんな私に似てしまったのでしょう.これ以上,変なところは似ないでくれよ汗.
感じが悪い
そんなこんなで面会終了時間である21:00少し前で病棟を出ました.翌日は休日だったので,引き続き面会できるよう,また例の照葉スパリゾートで泊まろうと思っていました.
結構人が入っています.私が黙って受付で並んでいると,後ろにご家族らしき集団が並びます.お子さんが何人がいるようで,テンションが上がっているようです.微笑ましい光景です.
お嬢,現る
その中の,小学3, 4年生くらいのお嬢ちゃんの1人が「早く入りたーい!」と口にしながら,はしゃいでいます.元気でよろしいなぁと,思っていました.
するとそのお嬢ちゃん,私の前辺りにやってきて,疑わしそうにこちらを見ています.程なくして,突然人差し指で私を真っ直ぐ指して,こう言います.
お嬢A:「ねーママ,この人並んでるの?」
えぇ,並んでいます.私の貧弱な知識と浅い人生経験から考えても,社会通念から逸脱した並び方はしていないと思います.
近くにいた,姉妹あるいはお友達と思しき別のお嬢がフォローをします.
お嬢B:「この人って,言っちゃいけないんだよー.」
被質問者であるはずの「ママ」は無言をキープしています.それに,肝心の「私が並んでいるのかどうか」という事実の確認は,もはや棚上げされてしまいました.
お嬢Aは指摘されたことにご立腹の様子で,ふてくされた顔をしてこう言い放ちます.
お嬢A:「だって,この人感じ悪いし.」
ズーン…(T_T)
なんということでしょう.どうやら,「この人という表現が不適切である」という指摘をきっかけに,「私が並んでいるのかどうか」という当初の問題が,「私が感じの悪い人間である」という問題に突然すり替わってしまいました.混乱した私は,このあまりに早い展開に着いていくことができません.
ふむふむ落ち着こう,ありのままの事実を整理すればいい.私がただ突っ立っていたわずか30秒程の間で,一言も言葉を交していない見ず知らずのお嬢ちゃんに,「この人」呼ばわりで「指を差され」て,してもいない「横入り」を疑われた上に,一方的に「感じ悪い」と言われた,ということです.
ちょwww 子供の成すこととは言え,こちらが成人であるとは言え,ただでさえ傷心のおじちゃんに対して,あまりにも理不尽な攻撃ではありませんか(ToT)
それに,当初の被質問者である「ママ」は最後まで沈黙を保っています.きっと,このまま育っちゃうであろうお嬢Aのことを思うと,おじちゃんは寂しい限りです.
笑顔が足りない
でもまぁ,子供の言うことだから,実際そうだったのかもしれませんね.お嬢Aから見たら,おじちゃんは感じが悪く見えていたのかもしれませんね.
ごめんよ.おじちゃん,ちょいと疲れてるみたいで,笑顔は売り切れちゃってたんだ.
おそらく,そんな状態でもすかさず「おじちゃん並んでるんだ!ちょっと待ってようね!」って,笑顔で言ってあげれるのが最適解だったんだろうな.それはそれで別のカウンターを食らうのかな笑.
まぁとにかく,お嬢Aはそんなことを言った事実すらつゆも気に留めることもなく,あの施設で思いっきり楽しく遊んだことでしょう.君は幸せに生きてくれ,お嬢A.
おいらはこれを教訓に,もう少し笑顔を保てるよう努力するよ.しくしく.
宿
そんなお嬢らに顔を見られないように細心の注意を払いながら,引き続き順番を待ちます.私の番が来たので,受付に「泊まりたい」と伝えると,これです.
「宿泊は満室です.」
ズーンズーン….なんか,ツイてないっす(T_T)
これも教訓ですね.潔く引き上げ,とりあえず妻にこの事を話します.
ネットカフェにでも入るか,今から車で家まで帰っちゃうか,と思案していたところ,妻から電話がきます.
「車で10分くらいのところにあるビジネスホテルが空いているっぽいよ.」
グッジョブグッジョブ!ソッコー電話してお部屋を確保.当日でも料金は照葉スパリゾートと同じ5000円弱!
いやー,救われました.偉大なるお嫁様に感謝です.これを反省し,次からはちゃんと宿を事前予約してから行くようにします.
照葉スパリゾートは近いのは良いのですが,宿はカプホ的な簡易版だし,結構ガヤガヤしているのはちょっと気になっていたし,前回泊まった時も実はあまり眠れなかったのです.ですから,これを機にビジネスホテルに泊まるという発想に変えられて,かえって良かったと思います.
雨降って地固まる.そんな感じです.
2016/06/某日 (26週1日): また面会に行く
時間をつぶす
家族の面会時間は11:00からのため、少し時間があります.とりあえず妻にメールをして欲しいものを聞き,イオンモールで調達します.もう,この流れが固定化しそうな勢いです.
それでも時間があるので,中のカフェで時間を潰します.スタバ,タリーズ,フードコード,気兼ねなく腰を下ろせそうなカフェはいくつかあるので,今後も飽きずに済みそうです.
時間になったので,妻のところに行きます.すると,妻は眠っていました.前日の夜中に出産があったらしく,病棟もバタバタで眠れなかったようです.
どうやら陣痛は夜中の1時~3時あたりに来ることについては,統計的な有意性が示されているようです.そのメカニズムはまだ解明されていないようですが.
まぁとにかく,そんなバタバタでは目も覚ましてしまうでしょう.しかもその後も,断続的に見回りがあるとのことで,妻はほとんど眠れなかったようです.
そんなこんなでお昼前に眠くなったとの事でした.夜に眠れなかったのは気の毒ですが,ひとまず少しでも寝られる時間が確保できたようで,良かったです.
お見舞い
お昼を食べた後しばらくいつものねくらをしていると,会社の同期がお見舞いに来てくれました.家族以外の面会は13:00からなので,それより後の時間を見計らって来てくれました.遠いところ,本当に感謝です.
私は誰か来てもらえるだなんて思っていなかったので,これは嬉しかったです.やはり,人が来ると病室も雰囲気が変わりますね.ねくらな私がいても静かなだけなので笑,妻にとってもいい刺激になったと思います.
それに,お菓子とか暇つぶしの本とかを差し入れてもらって,妻も非常に喜んでいます.
ちなみにこの塗り絵,相当な時間つぶしになっているようです.クロスワードよりもじっくり取組めるようで,いい気分転換になるようですね.おかげでクロスワードの進捗が遅くなって,いいんじゃないでしょうか笑.まぁ何はともあれ,本当に感謝です.
帰宅
次の日は仕事があったので,21:00までいるわけにはいきません.私の体力が衰弱の一途を辿っているため,早く帰宅して体力の回復に努める必要があります.
というわけで,病院の夕飯の時間に合わせて私は売店のお弁当を買い,一緒に夕食をとったら帰るようにしています.大体19:00くらいにお別れです.この時間なら道路も空いてくるので,運転ベタの私でも帰りやすいものです.
そして,帰り際に妻に色々教えてもらうのです.
「洗濯物,お風呂と排水溝の掃除,冷蔵庫のこれこれが賞味期限切れる,ごみ捨て,保険関係の書類手続き,あと野菜食べるんだよ!」
「忘れないでよ.リマインダもかけて!またメールするから!」
入院中でも,妻の切れ味が変わる気配など微塵も感じさせません笑.頼もしい限りです.やっぱり我が家の砦はこうでなくっちゃですね!おかげで私の携帯のリマインダは常時鳴りっぱなしです.テクノロジーに感謝!
おわりに
結局いつまで入院することになるのか分からない状態です.ちょっと様子を見て,お医者さんの判断で決めることになります.
うーん,先生の様子を伺う限りは,「子供の病気を考えると早産だけは絶対に避けたいから,病院にいて欲しい」と言う雰囲気です.
そんな感じで心配なんですが,早く帰れるなら早く帰ってきてほしいですね.