あっくんと生きる

あっくんと生きる

「左心低形成症候群」と診断された息子の闘病記+親の感情

肺動脈バンディング手術後の経過:その4

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はじめに

肺動脈バンディング手術後の経過:その3の続きです^^

www.akkun-ikiru.com

2016/09/某日 (生後2週5日):じぃじ,ばぁばがくる

あっくんが産まれてからは妻方のばぁばがこちらにいて下さっているのですが,私の両親があっくんに会いにきたのは初めてです^^

当初,出産予定日直後で飛行機をとってくれていたのですが,あっくんが予定よりも3週間ほど早く産まれたので,このタイミングになりました.

あっくんの最初の手術も無事に終わり,呼吸補助関係の器具も全て取れていてお顔も良く見えるようになったので,かえって良かったと思います^^

あっくん,発熱

ところが,あっくんちょっとお熱が出てしまっていました.39℃ほどまで熱が上がることもあったらしく,抗生剤を投入中でした.

血液,尿,髄膜の検査を迅速に行なっていただいたようですが,特に異常はないようでした.カテーテルからばい菌が入ってしまった可能性があるようです.こういうことは度々あるそうで….

カテーテルは命綱ですので,外すわけにはいきません.仕方がないですね^^;

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というわけで,少しの間安静です.

ちょうど私も沐浴の練習をするつもりだったのですが,今回は見送りです.じぃじとばぁばのお触りも断念です^^;

2016/09/某日 (生後2週6日):ばぁば,だっこする

あっくん,この日は空気を読んだようです.あっくんお目目ぱっちりで,ごきげんだった様子^^

お熱もまだあったけど,前日よりは少し下がったようです.

というわけで,ばぁばに抱っこしてもらえました^^

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よかったね,あっくん^^

2016/09/某日 (生後3週2日):じぃじ,ばぁばが帰る

この日はじぃじとばぁばの滞在最終日です.

じぃじ,接触

じぃじ,あっくんの発熱のこともあり,これまであっくんへの接触を遠慮していたようです.

が,この日はお熱もほとんど下がっていたこともあり,満を持して接触を試みます^^

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指を握ってくれた!と,じぃじもご満悦の様子でした^^

このときカテーテルが足に移動していたので,握りやすくなっていたのも良かったですね.

あっくんも随分とごきげんです.空気を読んでるなー笑.

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NICUの看護師さんの計らいで,ほっぺのテープにお名前を書いてもらっています.思わず笑みが出るものです^^

やっぱり亀さん

じぃじらを送った後に再度NICUに行くと,あっくん眠っていました^^

やっぱり亀さんポーズがお気に入りのようです.

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ちょっとニヤニヤしています笑.どんな夢を見ていたのかな?^^

それから,その夜私が帰路についたあとに妻から送られた写真がツボでした笑.

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な,斜めってる笑.看護師さん曰く,自力で動いたらしいです.

産まれて3週でこんな盛大に動くものなんですかね?^^;

まぁ元気でいてくれるならなんでも良いです^^

おわりに

じぃじ,ばぁばも言っていました.

「病気だなんて思えないほど元気な姿を見られて,嬉しかった!」

そうなんです.熱を出してもグビグビとミルクを飲んじゃうくらい,フツーに元気なんです.

それと,こんなことも.

「みんなが笑顔で本当に良かった.」

そこですよね.息子が病気で塞ぎこんでしまっているんじゃないかと思うのも無理はないでしょう.そんな悲しいフェーズは超えたので,大丈夫です^^

振り返る

そんな親の言葉をきっかけに,

「思えば,この病気を知った頃はどんなんだったかな?」

と,自分のブログを読み返してみました.自分のことながら振り返ってみると,燦々たる状況だったんだなぁと思いました^^;

あの時には,家族が毎日こんな風に笑顔でいられる日が戻ってくるだなんて,想像もできませんでした.

毎日心に釘が刺さるような痛みを感じていたあの頃の状況がウソのように,前向きに息子の病気と向き合えるようになってきていると思います.

本当に,本当に良かった.家族が笑ってくれる.これほど幸せなことはない.

感謝

妻に電話をしたら元気な声で「もしもし」と言ってくれる.「今日もあっくんミルク全部飲んだよ!」と伝えてくれる.そんな一見当たり前のことに,一々感謝せずにはいられません.

「今日も妻は笑顔でいてくれていることだろう.」

「あっくんが生きてくれている.本当に良かった.」

たったそれだけのことを確認できるだけで,幸せを実感できるのです.家族が笑顔で健康に生きてくれているだけで,それが如何に幸せなことか.

一定水準の衣食住が保証され,モノにもそれなりに満たされた生活の中で,欲求が外に向かい,他者にまで色々と求めてしまっていたかもしれません.

せわしない社会に埋もれていくうちに,心の余裕が失われていたのかもしれません.

「ただ生きていてくれることが幸せ.ただ存在してくれていることに感謝したい.」

そんな単純なことすらも,見失っていたのかもしれません.

この窮屈な現代社会に辟易しつつあった私に,君はその身を持って大切な価値観を教えてくれたんだね.あっくん,本当にありがとう.

君にはこれからも元気に生きて欲しいと,切に願っている.一緒に頑張ろうね.