あっくんと生きる

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「左心低形成症候群」と診断された息子の闘病記+親の感情

あっくんを授かる

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はじめに

あっくんを授かり,「左心低形成症候群」の診断を受ける前までの軌跡を振り返ります.

2016/01/某日 (04週1日): 妊娠検査薬で妊娠が判明!

私達夫婦は現在福岡県に住んでおります.夫婦ともども実家が宮城ですので,年末年始の帰省で宮城におりました.連休も終わりに差し掛かり、実家から福岡へ帰る途中で、妻が思い立って市販の妊娠検査薬で検査を実施しました.

すると,なんと妊娠が判明したのです!私達夫婦にとって初めて授かった,念願の赤ちゃんです.男の子かな,女の子かな.勉強派かな,スポーツ派かな.そんなことに思いを馳せつつ,夫婦で力を合わせて大切に育てていこうと決意しました.

2016/01/某日 (04週3日): 産婦人科で妊娠が判明!

福岡県の住居の近くにある町の産婦人科で検査を受けてたところ,やはり妊娠しているとのことでした.まずは両親に報告をしたところ,皆喜んでくれました.ようやく少しは親孝行ができると思いました.

元気に育ってくれることを祈り,妻の身体をいたわりながらの生活がスタートします.

2016/03/某日 (16週0日): 安定期に突入!

食べづわりと寝づわりに苛まれながら,無事に安定期に突入します.女性ってすごいですね,本当.妻には感謝です.吐きづわりではなかった分まだましだったのかもしれませんが,見ているコチラは心配になったものです笑.

子供の方も、途中の検診でも特に異常なく,スクスクと育ってくれていました.毎日葉酸のサプリメントを欠かさず飲み続けてくれた妻の努力の賜物でしょう笑.

安定期に入ったので,職場や友人にも報告をし,皆さんから祝福の言葉を頂き,とても嬉しかったです.

子供が生まれる前しか行けないようなところへの旅行の計画を立てたり,子供がいたら行けないような少々お高めのレストランに行ったりして,出産前の夫婦2人の時間を思いっきり楽しめるよう,大事に過ごそうと考えていました.

2016/04/某日 (20週5日): 宮城県の病院で検診

GWで実家の宮城に帰った際に,妻が里帰り出産を予定している病院で妊婦検診を受けました.いよいよ性別が分かるかもしれないという節目の検診で,家族皆で結果を心待ちにしていました.これまでもぜーんぶ経過は順調と言われていたので,今回も順調だろうと思っていました.

しかし,そこでちょっと気にかかる診断をされます.胎児の大きさは順調なのですが、心臓の左側が少し小さいとのことでした.ただ,まだ子供が小さいから疾患かどうかは分からないし,今後気をつけて見てもらったほうが良いだろう,というレベルの言い方でした.

まぁ,ちゃんと見てもらえばきっと大丈夫だろうと思っていました.エコーの計測誤差とか,そんなものだろうと思っていました.仮にちょっと疾患があったとしても,治療して治してあげれば大丈夫と思っていました.

ちなみに,性別は男の子でした.先生はしきりに,「立派なのものがついていますよ!」と言ってくださったのですが,家では「そこ,そんな強調しなくてもよくね?」なんて冗談を言い合っていました笑.

ひょっとしたら,胎児が重大な疾患を持つ可能性に気が付いてしまった先生の,ささやかな気遣いだったのかもしれません.

2016/05/某日 (21週6日): 福岡県の病院で検診

その後,GWの中日に福岡県の居住先に戻り,こちらの病院でも検診を受けました.やはり,胎児の大きさは順調とのことです.

しかし,ここで初めて「左心低形成症候群」という単語が出てきました.宮城の先生がこちらの先生宛に記したメモに,その病気の疑いがあるという趣旨のメッセージが記されていたようなのです. ただ,こちらの病院のエコーはそこまで精度は高くないようで,一度大きい病院で見てもらったほうがよいと言われ,紹介状を書いてもらいました.

そして妻は,北九州医療センターという大病院で検診を受けることになります.

「左心低形成症候群」なんて初めて聞いた病名なので,何が何やらさっぱりです.ちょっと調べてみると,どうもぞっとするような重症のようです.これを受けて妻はもうかなりのショックを受けてしまいました.私は,まだ大丈夫だろう,大丈夫だろうと思っていました.病気のことも敢えて調べないようにしていました.

不覚にも,この後に胎児の様態について重大な告知を受けることなど,私はつゆも疑うことは無かったのです.