あっくんと生きる

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「左心低形成症候群」と診断された息子の闘病記+親の感情

妻,突然の入院

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はじめに

あっくんの病院も決まり,ようやくいつものようにバカなことばっかり言う家に戻り始めていた今日このごろ.

www.akkun-ikiru.com

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突然妻が入院することになってしまいました.25週目でこうなるとは思ってもいませんでした.

2016/06/某日 (25週5日): 妻が入院

お腹が張る

ちょうど仕事上がりくらいに,妻からメールが来ます.

「お腹が張るから病院に連絡したら,すぐに来て欲しいって.」

病気のあっくんにとって,「早産」は一発アウトです.入院の可能性もあるということで,最低限泊まれる程度の荷物を持って車で病院へ行きました.

病院まで片道2時間.前回はドライブ気分で行きましたが,今回はソワソワ気分です.

病院に着きましたが,当然時間外です.守衛さんには話が通っているようで,すんなり入れました.助産師さんが迎えに来てくれたのですが,なんと車いすを持ってきてくれました.

「VIPじゃん!」とか言いながら,車いすで連れて行ってもらいました.

やっぱりお腹が張る

当直の先生が見てくれました.

何やら(私にとっては)新しい装置が出てきました.

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出典:トーイツアクトカルディオグラフ MT-516 ベビーアクト, TOITU, as of 2016/06/02.

この装置は「分娩監視装置」と呼ばれるものらしいです.先っちょに付いている丸いセンサをお腹に当てて,胎児心拍数,胎動,陣痛強度や周期を測り,グラフ化してくれる装置のようです. この装置を使った検査のことをノンストレステスト(NST)と呼ぶらしいです.

通常は妊娠34週以降に使われるらしいです.妊婦が「お腹が張る」と表現する現象は「子宮の収縮」であり,正に陣痛に関わる現象です.まだ,妊娠25週目にも関わらず「お腹の張っている」ときは「切迫早産」の危険性があるため,この装置でしっかりウォッチしてあげる必要があるようです.

これを観察していると,確かにお腹の張りが強いです.子宮収縮曲線がグラフの上限に達しそうなところまで伸びちゃっています.しかも綺麗に5分周期でやってくる.こりゃー確かに「陣痛来ちゃうのこれ?」って思っても無理はなさそうです.

ただ,痛みは無いので,陣痛では無さそうです.それに,NSTの前に子宮頸管の長さを確認してもらったのですが,そちらも問題は無さそうということで,現段階で切迫早産の心配は無いとのことでした.

ひとまずホッとします.

入院となる

でも,これだけ強い「子宮収縮」が起きるのは,心配です.「子宮が収縮する」と,胎児は苦しいらしく,外に出ようとしてしまうみたいです.今こそ「子宮頚管」の長さは問題ありませんが,もし「子宮収縮」が継続する場合,「子宮頚管」が短くなり,結果として「切迫早産」が誘発されてしまいます.

普通の妊婦さんなら帰すところだけど,病気のあっくんは早産だけは回避しなければならないようです.

「いずれにしてもまた2, 3日後来てもらうことになるし,それも大変でしょう.入院して様子を見てみましょう.」

ということで,妻,はじめての入院となりました.まぁ,その方が私達も安心です.

夕飯

入院が決まった時点で20:40.実はこの辺りの売店やお店は軒並み21:00には閉まるようです.さすが病院です.取り敢えず妻が病棟に行く間,私は病院の売店で夕飯を調達します.

閉店直前だったので,なんと半額お弁当がありました.ヘルシー弁当.中々おすすめです.

ただ,面会は21:00までっぽいので,飯食ったら私はすぐ出なければならないっぽいです.うわー!

夫,露頭に迷う?

入院となったからには,妻の身の回りのものを揃える必要があります.もう店は閉まっているので,翌日に買い出しせねばなりません.

そうなるかもしれないという話はあったので,一応私も一泊分の着替えはあったのですが,妻の病室に一緒に泊まることはできないようです.何か,弾かれた感じが…笑.

すると看護師さんが,近くにあるスパを教えてくれました.照葉スパリゾートという,まぁよくあるリラクゼーション施設です.

私は寝られれば何でも良かったので,こちらに泊まらせていただきました.こども病院から徒歩5分ほどの距離は魅力的です.この辺りはちょいちょい開発が進んでいるようですね.

照葉スパリゾート

この辺りで夜にギラギラしているのはこの施設ぐらいなので,すごーく存在感があります. f:id:MoriKen254:20160603000522j:plain

1泊5,000円弱でした.往復する手間を考えれば,安いもんです.

何か,風呂がでかかったり,インターネットが使えたり,漫画が読めたり,映画もあり,飲食もできたり,誘惑だらけの快適施設です.

とりあえず会社に休みますメールを送って,種々の風呂に入ります.いっぱいお風呂があったので.

そして,誘惑に負け,一杯だけ晩酌しました.中にラーメン屋があって,ギリギリ開いていました.何か喉がカラカラになっていたので,染みました.妻よ、入院中に,すまねぇ!笑 f:id:MoriKen254:20160603000700j:plain

2016/06/某日 (25週6日): 入院2日目

買い出し

とりあえず私は買い出し.車で5分程のどころに,イオンモール香椎浜があったので,大抵のものはここで揃います.

しかも,Seriaがある!すばらしい!100均があるかないかで予算が数倍変わりますので.

面会

調達した生活用品を持って妻のところへ行きます.面会は11:00からでしたが,10分前くらいに行っても大丈夫でした.

どうやら,妻は「絶対安静」のようです.切迫早産が疑われるときは,そうなるようですね.昨日まで普通に散歩してたのに.

それと,朝から,検査,問診,食事等で,ちょいちょい人がやってくるようです.ただ部屋にいるだけの私がソワソワしちゃいます笑.

今後

とりあえず何日か入院して,様子を見るようです.張りが落ち着けばおうちに帰れるかもしれません.状況が改善することを祈るばかりです.

おわりに

一難去ってまた一難.こういう時に便利な言葉があります.

「面白くなってきたじゃねーか.」

不謹慎でしょうか笑.寧ろ,こういうときだからこそかなと.こういう「難」って,乗り越えるためにあるんだろうなーと思ったり,乗り越えたらちょっとは心が強くなれるんじゃないかなーとか思ったり.

色々降ってきた時に塞ぎこむ方向に考えてしまうと,負の無限ループに陥ってしまいます.あっくんの病気を知って間もない時は,そうでした.だから,気持ちが落ち着いてきた今だからこそ,敢えてこんな感じの心持ちでいた方が精神衛生上いいじゃないかなー,と勝手に思っています.

でも,たまには弱音も吐くことも必要とは思いますが笑.

まぁ,きっと,ちょいちょい前向きでいられれば,なんとかなるでしょう.

参考文献